阿部智里 八咫烏シリーズ
烏の緑羽 (からすのみどりば)
文藝春秋 刊
価格:1,760円 |
シリーズの始まり、
「烏に単は似合わない」
を読み始めた時は
名家の美姫達と麗しの若宮様との
王宮恋愛ファンタジーと思っていた。
外伝も併せて、それどころの話ではない
希望、絶望、癒やし、もろもろがてんこ盛りの
阿部智里ワールド。
ここまで読み続けて
何度も笑って何度も泣いて、何度読み返しても
またリンクする巻を読みたくなる無限ループ。
さらにはコミカライズ版まで😂
陰謀・愛憎・天変地異
美しいものが崩れ去っていく様は
読んでいてつらくなるが
そこに何かしらの意図が隠されていて
思いもよらない結末へと進んでいくことを
期待してしまう。
安易なハッピーエンドにはなるわけないが
希望のカケラくらいは残しておいて欲しいものの、
阿部智里氏の非情さに鍛えられた私達は
救いようのない結末も
期待していないわけではない…😱💦
デビュー10周年記念オンラインイベント
10月5日に行われた
阿部智里氏 デビュー10周年記念の
オンラインイベントでは、
学生時代からのお話や
作家ならではの缶詰部屋のお話が聞けた。
八咫烏シリーズの設定の綿密さも驚きだった。
次はネタバレOKの有料イベント、
阿部智里×名司生 トークイベント
が開催される。
リアタイできないので、アーカイブで申し込んだが
小説家と装丁画を担当したイラストレーターが
どんなトークをされるのか。
イラストレーターの名司生氏の
個展に行かせていただいたことがあり
八咫烏シリーズの他、たくさんの作品を
見ることができた。
やさしいタッチの絵の中に、いろんな感情が
秘められているような作風と感じた。
【八咫烏シリーズ最新刊『烏の緑羽』刊行記念】
阿部智里(小説家)×名司生(イラストレーター)トークイベント
楽しみにイベント開催を待ちながら
「弥栄の烏」を読み返してみる。
さて、新刊はいつ出るのだろう・・・